コンビニが24時間営業するのは、顧客にいつでも開いているお店と認知してもらうことで来店頻度が上がるからです。

コンビニの24時間営業はいつが始まり?

今ではコンビニの24時間営業は当たり前ですが、いつからこの体制が始まったかご存知ですか?

 

世界で初めて24時間営業を導入したのはアメリカです。
当時、24時間お店を開ける実験を行ってみたところ「日中の売り上げが向上する」という結果が出て、この営業体制が広まって行きました。

 

24時間営業のコンビニ

 

そのデータが日本にも伝わり、1975年に福島県郡山市にあるセブンイレブンが初めて24時間営業を開始します。

 

他のお店が閉まっている深夜帯でも買い物ができることから、残業明けのサラリーマンや遅くまで勉強をしていた学生などが活用していたそうです。

 

その後、ローソンやファミリーマートなどが24時間体制に切り替えていき、「コンビニ=24時間営業」という当たり前の営業スタイルとなりました。

 

現代のコンビニは、食材を販売するだけでなくATMや宅配サービス、住民票の交付など私達のライフスタイルに便利さをもたらすサービスが揃っており、必要不可欠な存在となっています。

 

しかしその背景では、人手不足による長時間労働など過酷な労働環境が問題視されており、最近では24時間営業の見直しも行われました。

 

今回は、コンビニが24時間営業する理由とそのメリットとデメリットをご紹介します。

 

 

コンビニが24時間営業する理由

コンビニが24時間営業する理由として考えられるのが、前述した「日中の売り上げが向上する」という点です。
なぜ日中の売り上げも向上するのかというと、顧客に"いつでも開いているお店"と認知してもらうことで、来店頻度が上がるとされているからです。
深夜営業をやめてしまうと、売り上げが3割り程度落ちると言われています。小売業界で3割落ち込むのはかなり深刻な話で、業績不振に陥ってしまいます。

 

また、大手コンビニの一部は災害時などの緊急支援を行う「指定公共機関」としての役割も担っています。もはやインフラのような扱いであり、今更やめようにも難しいのではないでしょうか。

 

 

24時間営業のメリット

いつでも買い物や公共料金の支払いなどができる

コンビニは24時間営業しているので、夜勤の方など、ライフスタイルが昼夜逆転してしまう職業の方にとってはとても重要な存在なのではないでしょうか。

 

また、ご飯を作っている最中に調味料が足りないことに気づいた時や、ちょっとアイスが食べたいなーという時などにも役立ちます。
さらに、公共料金をいつでもどこの店舗でも払うことができ、お金も必要なときに引き出せるのもメリットです。

 

防犯の面でも役立つ

夜道で危険にさらされた時など、避難場所として駆け込めます。

 

働く時間を選べる

バイトをする人にとっては、朝・昼・夜と働く時間を選べるのもメリットです。深夜帯は時給も高いので、稼ぎたいという時に役立ちます。

 

 

24時間営業のデメリット

従業員の負担がかかる

オーナーは人手不足の際、自身が店舗に立つ必要が出てきます。長時間労働にもつながり、健康面を害する可能性も考えられます。
また、深夜帯にも営業することによって光熱費や人件費もかかります。売り上げがたっていない店舗にとっては痛手です。

オーナーの仕事内容

 

近隣トラブルが考えられる

深夜にバイクや車のアイドリングなど、近隣住人が迷惑するトラブルも発生しています。

 

深夜は犯罪のリスクが高まる

昼間の営業時間帯よりも強盗や窃盗のリスクが高まります。

 

 

24時間営業は必要?

疑問を持つ女性

24時間営業は、私達顧客にはたくさんのメリットがある分、オーナー側にデメリットが生まれます。
また、食品廃棄など、考えなくてはならない問題もまだまだたくさんあると思います。コンビニのスタッフさん達が健康に働けることを最優先にした営業方法を見出してほしいです。