ローソンがUber EATSと提携して便利になりましたが、問題も残っています。

国内コンビニで初めてのUber EATS

 

新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて、日々の食事程度のことでも当たり前が失われました。

 

しかし、日常の自由な食生活を取り戻さんとばかりに奮闘する業界が勢いを増しています。
それはUber EATS

 

外出自粛を余儀なくされる世の中において私たちの足代わりになってくれている彼らは、やがてその領域を“コンビニ”にまで拡大し、私たちに更なる便利を届けてくれるのです。

 

Uber EATSとは

 

フードデリバリーサービスのイメージ

 

Uber EATSとは、アメリカ合衆国のカリフォルニア州に本社を構える料理宅配サービスです。
世の中の飲食店と提携関係を結ぶことで、外出ができない利用者の足代わりになって料理を届けてくれます。

 

これまでのデリバリーサービスとの違いは、配達員がUber EATSの本社と業務委託提携を結んでいる配達専門の個人事業主という点です。

 

ローソンのUber EATSについて

 

今回の焦点であるUber EATSの活用に名乗りをあげたコンビニは、大手コンビニ3社のうちの1社ローソンです。
ローソンは2019年8月からUber EATSによる宅配サービスを開始し、2020年5月時点で全国各地414店舗までサービスを普及しました。

 

人気の商品は「からあげくん」

 

ローソンによるUber EATSで取り扱っている商品はおよそ300品目です。

 

開始当初の100品目からは大幅に増量され、日々の生活における利用に際して何不自由ないほどの対応力を誇ります。
おにぎりやお弁当などの食料品が人気で、中でもプライベートブランドの「からあげくん」は最も人気を誇る売れ筋です。

 

雑誌、絆創膏も注文できる

 

Uber EATSは本来食べ物を配達するサービスです。
しかしコンビニと提携することで、雑誌、ティッシュ、絆創膏といった日用品まで配達の対象に含まれました。

 

これは国内のUber EATSにおいて初の試みです。
デリバリーサービスというよりは、ネットスーパーのような利便性として認識されるようになりました。

 

裏では労働問題に直面している

 

廃棄される弁当ガラ

 

コンビニとUber EATSの提携は、私たちにとって待ち望んでいた結果です。
しかし、コンビニの従業員やUber EATSの配達員の立場からすると必ずしも喜ばしい出来事とは限りません。

 

なぜなら、コンビニは24時間営業という特殊な存在だからです。

 

配達員は自身の労働時間に裁量を持っています。
しかし深夜帯のサービス利用を求めているユーザーは多いです。
ニーズに応えることで新たな労働上の無理が発生し、交通事故などの危険性が高まることが示唆されています。

 

便利な世の中の内側まで考えるべき

 

コンビニがUber EATSと提携することで、少しだけ便利な世の中になりました。

 

しかし労働における新たな問題も発生しています。
私たちは自分事として、便利な世の中とそれに伴う危険性について考える必要があるのではないでしょうか。